
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
生まれたばかりの赤ちゃんって、実はまだはっきりと目が見えていないって知ってるかな?
赤ちゃんの視力は、成長とともに少しずつ発達していくんだよ。
どんなふうに「見えるように」なっていくのか、一緒に見ていこうね。
赤ちゃんが生まれてすぐは目が見えている?
赤ちゃんの視力は、生まれてすぐのときはおよそ0.01〜0.02程度と言われているよ。

ほとんど見えていないんだね。

そうだね。0.01って大人だと、かなり悪い方だよね。
大人の視力と比べるとかなり低く、ぼんやりとしか見えていない状態なんだ。
「明るい」「暗い」などの光の強さは感じ取ることができる感じだね。
ちなみに色もまだ白と黒、そしてグレーにしか見えていないといわれているんだ。
見える距離は約30〜50cmなんだって。
近いように感じるけど、これってちょうどお母さんが授乳しているときに顔が見えるくらいの距離なんだよ。
赤ちゃんのための視力って感じだよね。
だから授乳のときなんかは、赤ちゃんの顔を見て話しかけることはとても大切だよ。
ママの表情や声が安心感を与えてくれるんだ。
そこから生後2ヶ月ごろになると、ゆっくり動くものを目で追うようになるよ。
ただ、まだはっきり見えていないから、声や匂い、気配などでお父さんやお母さんを感じ取っているんだ。
少しずつ視力が発達していく

これって、いつくらいから見えるようになるの?

生後3ヶ月ごろになると、顔の表情を少しずつ認識できるようになってくるよ。
この時期になるとお父さんやお母さんの笑顔が、なんとなくわかるようになるんだ。
このころから「追視(目で物を追う動き)」がはっきりしてくるよ。
焦点を合わせる力もついて、人の形や顔がぼんやりわかるようになるんだ。
白黒だった世界に最初に「赤」の色が加わるんだ。
はっきりした色のおもちゃを使うと、赤ちゃんも見やすいんだね。
その後、黄色・緑・青といった色を順番に認識できるようになっていくよ。
そこから生後4〜5ヶ月ごろには奥行き(立体感)がわかるようになるよ。
6ヶ月を過ぎると、身近な人の顔を覚え始めて、
- この人は知ってる
- この人は知らない
と区別がつくようになる。
いわゆる人見知りが始まるのもこの頃からなんだ。
大人と同じように見えるまで
赤ちゃんの視力は3歳頃までに急速に発達していくよ。
3歳でおよそ1.0前後になり、6〜7歳で大人とほぼ同じ視力にまで成長するんだ。
この6〜7歳までは視力発達の重要な時期だから、斜視や弱視などの異常がないか早めに気づくことがとても大切だよ。
小児科や眼科での定期的な健診を受けるようにしようね。
まとめ
今日は赤ちゃんの視力について話をしたよ。
・生後2ヶ月ごろまではぼんやり見えていて、光の明るさがわかる程度
・3ヶ月ごろには近くの顔や表情が少しわかるようになる
・4〜5ヶ月ごろには立体的にものを見ることができる
・6ヶ月ごろから人の顔を覚え、人見知りが始まる
・3歳で視力が1.0前後に、6〜7歳で大人と同じくらいになる
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ世界がぼんやりしていても、お父さんやお母さんの声・匂い・温もりをしっかり感じ取っているんだ。
最初は目が合わなくても、成長とともに見つめ返してくれる瞬間がやってくるよ。
その笑顔を見るだけで、きっと一日の疲れなんて吹き飛んじゃうね。
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