
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今回は胆嚢(たんのう)について話をしていくよ。
胆嚢って名前は聞いたことあるけど、実際に何をやっているか分からないという人も多いと思うんだ。
でも実は胆嚢って食事の度に重要な働きをしてくれているんだよ。
そんな胆嚢について
- 胆嚢の構造
- 胆嚢の働き
- 胆汁を詳しく知る
- 胆嚢の検査
- 主な病気や異常
胆嚢について網羅できるように分かりやすく解説していくね。
胆嚢の構造
まずは胆嚢の構造から話をしていくね。
胆嚢は、肝臓のすぐ下にあって胆管でつながっている、小さな袋みたいな臓器になるよ。
形は洋ナシみたいに細長くて、だいたい10センチぐらいの大きさなんだ。

この胆嚢は、大きく
- 底部(ていぶ)
- 体部(たいぶ)
- 頸部(けいぶ)
っていう3つの場所に分かれているんだ。
底部は丸くふくらんでいて、体部は細長いメインの部分。
頸部っていう細い出口のところは、胆嚢管(胆管)っていう細い管につながっているんだよ。
この胆嚢管はさらに総胆管っていう太めの道につながっていて、そのまま十二指腸に続いているんだ。
胆嚢自体はそんなに大きくはないし、構造もシンプルなんだけど、食べものの消化にめちゃくちゃ重要な役割を持っている臓器になるよ。
胆嚢の働きについて
次は胆嚢の働きについてだね。
胆嚢の一番の仕事は、
肝臓が作った「胆汁(たんじゅう)」っていう消化液を貯めておくこと
これになるね。

なんでわざわざ貯める必要があるの?その時に作ればいいんじゃないの?
これは
- 必要な時に大量に分泌が出来る
- 濃縮することが出来る
こうやって貯めておくことで、より消化吸収の効率を高めてくれるってことだね。
だからこそ胆嚢で、肝臓から送られてきた胆汁をいったん受け取って、ギュッと濃縮してストックしておくんだ。
それで、食事をして特に脂の多いものを食べると、体が「胆汁をくれー」って合図を出すんだ。
その合図を受けて胆嚢がキュッと縮んで、濃い胆汁が十二指腸へ送り出されるんだよ。
これがあるから、脂っこい料理でもスムーズに消化できるってわけなんだ。

なかったら胃もたれが激しそうだね…

確かに(笑
まとめると胆嚢の働きは、
- 胆汁を貯める
- 濃縮する
- 食事のタイミングで送り出す
この3つがメインになるね。
胆汁を詳しく
胆嚢について知るためには胆汁が欠かせないから、もうちょっと胆汁について解説していくね。
胆汁は、見た目は黄緑っぽい液体で、イメージとしては、脂肪専門の消化サポーターって感じだね。
食べ物の中でも脂って分解しにくいんだ。
でもそれを小さくして吸収しやすくしてくれるのが胆汁の大きな役目なんだ。

なんかそれって胃酸でも出来そうだけどダメなの?

胃酸は酸と酵素の作用でたんぱく質を消化をする。胆汁は脂肪の消化吸収を助けるから胃酸では出来ない部分だね。
胆汁の中には「胆汁酸」っていう、脂を細かくバラバラにしてくれる成分が入っているんだ。
これがあるおかげで、腸が脂を吸収しやすくなるんだ。
他にも胆汁には体の中で不要になったコレステロールや、古い赤血球の残りかす(ビリルビンっていう黄色の色素)なんかも含んで運んでいるんだ。
ちなみに上で胆汁を濃縮することが胆嚢の働きといったよね。
これって肝臓から送られてきた胆汁は、そのままだと薄い状態なんだ。
だからそれを胆嚢が濃くしてくれるからこそ、脂っこい食べ物を食べてもスムーズに消化できるってわけなんだ。
胆嚢を調べる検査
次はこの胆嚢を調べる検査だね。
胆嚢を調べるときに、一番行われるが「腹部エコー検査」になるね。
これで胆嚢の形とか胆石の有無がリアルタイムで見ることができるよ。

これはよくやるね。

健康診断なんかでもあったりするからね。その時には胆嚢だけじゃなくて、お腹の臓器をまんべんなく調べるね。
次によく使われるのが「CT検査」だよ。
リアルタイムではないけど、エコーよりも細かいところまでわかりやすくて、
- 胆嚢が腫れていたり
- 炎症がどのくらい広がってるか
こういったことを確認するときに使ったりするよ。
もっと胆管の状態を細かく見たいときには「MRI(特にMRCP)」を使うんだよ。

MRIは知ってるけど、MRCPって何?

MRIを使って胆嚢、胆管、膵管を同時に画像で見る検査だね。
これは胆汁の流れ道である胆管をくっきり映し出すことができるから、詰まりや炎症の場所がしっかりわかるんだ。
他にも胆石がどこに引っかかっているのかを探すときにもすごく役立つ検査なんだよ。
主な胆嚢の異常と病気
最後は胆嚢の異常について話をしていくね。
胆嚢の異常として一番多いのが「胆石症」になるね。

石があるねって言われるやつ?

そうそう。ただ石と言っても本物じゃないからね(笑
胆汁の成分が固まって石みたいになってしまうもので、この胆石が出口に引っかかると急に右上腹が痛くなるんだ。
それで胆石がつまったままだと「胆嚢炎」っていう炎症が起きることがあるんだよ。
これは細菌が入り込んで胆嚢が腫れてしまう状態で、痛みだけじゃなくて発熱や吐き気も出ることがあるんだ。
あとは胆嚢の内側にできる「胆嚢ポリープ」もよく見つかるんだ。
ほとんどは良性で無症状なんだけど、大きさが1センチを超えるとまれにがんの可能性もあって、定期的にエコーでチェックする必要があるよ。
胆嚢がないとどうなる?

そういえば、知り合いに胆嚢を取っちゃった人がいるけど平気なの?

胆嚢って大事な臓器ではあるんだけど、実は取り除かれても生きていく上では大きな問題は起こらないと言われているよ。
実は胆嚢を摘出する手術ってよく行われているんだ。
というのも、
「胆汁は肝臓で作られていて、胆嚢はあくまで貯めておく場所」
だからなんだ。
胆嚢がない場合は、胆汁がずっと一定の量で流れ続けるようになるんだよ。
必要なときに大量に出せる機能はなくなるけど、胆汁そのものはちゃんと作られ続けているってことなんだ。
ただもちろん、人によっては脂っこいものを食べたあとにお腹がゆるくなりやすくなることがあるんよ。
濃縮された胆汁を一気に送れないから、脂の処理がちょっと追いつかない感じだね。
でも胆汁自体は出ているから、胆嚢がなくても、普段の生活は普通に送れるし、仕事や運動にも問題はないと言われているよ。
まとめ
今回は胆嚢について話をしてきたよ。
・胆嚢は肝臓の下にある小さな袋状の臓器
・胆汁を貯めて濃縮し、食事のときに送り出すのが主な働き
・胆汁は脂肪の消化を助けたり不要物の排出にも関わっている
・胆嚢の検査はエコーが一番多く、詳しくはMRCPを使う場合もある
・胆石症や胆嚢炎、ポリープなどの病気が起こりやすい
・胆嚢がなくても胆汁は作られるから普段の生活は問題ないと言われている
どちらかというと補助的な機能が胆嚢の働きだったね。
でも胆嚢があるからこそ、脂肪が多い食事をしても、それをしっかり消化することが出来るってことだね。



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